Pornchaiのタイ生活

バンコクでの生活を思いつくまま気ままに綴っていきます。テーマは熱帯魚・爬虫類飼育、読書、仏教、旅行関連などなど。

Dhamma Kanchana

2013年にカンチャナブリにあるゴエンカ氏の10日間瞑想コースに参加した。

タイにはゴエンカ氏が組織したVippsana協会の瞑想センターが6つもある。ウドンタニ、コーンケン、ピッサヌロク、プラチンブリ、チャンタブリ、カンチャナブリだ。バンコクからはプラチンブリが一番近いと思われるが、会社を休める期間のコースが空いておらず、カンチャナブリを選択した。

DHAMMA KANCANA VIPASSANA MEDITATION CENTER, KANCHANABURI THAILAND 

応募後、バス乗場の案内がメールにてあり、バンコク市内から瞑想センターまでのVippassana協会が手配する借上げバスにて移動。

カンチャナブリといっても、実際はカンチャナブリ市街中心部から車で更に2~3時間ほど進んだサンクラブリーの山の中に施設がある。ミャンマー国境沿いにあり、初めて訪れた際は随分騙された気がしたものだ…。自力で辿りつくのは相当難しいと思われるためバスの利用をお勧めしたい。

ミャンマー国境沿いということもあり、3割程度がミャンマーのモン族の参加者であったことは驚きであった。またタイでは恋人同士や夫婦で瞑想に参加するらしく記憶する限りでは6~8組くらいのカップルでの参加が目立っていた。

瞑想センターには日本語のテープも用意されており、日本人の受け入れも問題なしであった。ただし、瞑想のインストラクションはタイ語と英語である。

下記、写真のとおり参加者個人に個室が用意されている。宿泊した個室は温水シャワー付であった。日本の瞑想センターと比較すると設備が整っているように感じられる。

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コースマネージャーと帰りのバスで隣同士の席になった際に「何故瞑想しているのか」と聞いたところ、「大好きな母親が亡くなったとき悲しくて悲しくて仕方がなかった。悲しみに耐えられなくなったとき、お寺で出家した。愛するものとの離別の苦しみと無常の教えを知って随分救われた。今は還俗したものの、タイ長老のもとで瞑想指導を受けている。」という話を聞いた。また如何にもお金を持って居そうな30代後半くらいの男性からは「会社で株式を運用しているもののロスが嵩み苦しい立場におかれている。精神的に参ってしまい、少しでもリラックスし休息するために瞑想コースに参加した」と聞いた。

赴任当時は、タイの仏教をミャンマーの仏教僧や仏教社会と比較してしまうことで肯定的に見れなかったが、改めてタイの人々の間には現実の苦しみや生活からの避難先として仏教が生きている、ということを知った10日間コースでもあった。